最近、コンパクトなサイズで気軽に弾けるアコースティックギターが欲しくなってきている、ゆうきあいこと石橋です。
と言うのも前回の記事に書いた「YAMAHAサイレントギターSLG200S」が本当に弾きやすいこと♪弾きやすいこと♪
今までドレッドノートを弾いていたのですが「何がちがうのだろーか?」と考えてみたら、YAMAHAサイレントギターSLG200Sのサイレント具合や機能が面白いことはもちろん、その次に「自分に合ったサイズ感」だったことがわかったのです。
ドレッドノートというやや大きめのアコギを弾いていたので、「少しコンパクトなギターもいいなぁ」ってことになってきました。サイレントギターは借り物なのでいずれ返さないといけないし…
と思っていたら、ミニタイプのアコースティックが欲しくなって、アコギ探しの旅が始まりました。そんななかでアコギについて調べたらいろいろ勉強になったので、簡単ですがメモしておきます。
アコースティックギターに使われている木
ギターに使われている木にはいろいろな種類があって、それぞれに特徴があります。形状や組み合わせによって最終的に完成したギターの音色に違いが出るので、大まかな特徴として参考になればと思います。
ローズウッド
ローズウッドはギターのサイド&バックや指板、ブリッジの材料として用いられています。
時間をかけて乾燥させたローズウッドは丈夫で周波数レンジの広い豊かな音を奏でてくれます。
ローズウッドはその煌びやか豊かな響きと伸びのある高音で作られる心地良い音質で、たくさんの人々を魅了してきました。
マホガニー
マホガニーは、ギターのサイド&バック、ネックに用いられています。
「オールマホガニー」の場合は、トップにも使われています。
マホガニーをサイド&バックに使ったギターは甘く、透明感のある音になります。
ジャッキとした切れ味あるサウンドはたくさんのミュージシャンに愛されています。
ヴィンテージもので経年によって生まれる乾いた音がするマホガニーは、より一層魅力が引き立ってたまらない音がします。
ローズウッドと並んで、アコギの代表的な木材です。
コア
コア(ハワイアンコア)は、主にギターのサイド&バックに使われます。トップ・サイド&バック共にコアで構成されるオールコアのアコギも存在します。
非常に硬くてクッキリと輪郭が出る音質が特徴的です。
あまり、箱鳴りの響き豊かではないため、鳴らないと感じる人も多いです。
ただ、このクッキリとした音質はコア独特で他の木材では再現が難しいです。
好きな人はとことんハマるのがコアの特徴です。
また、美しいトラ目の木目も特徴的でオールコアのギターはルックスが独特です。
サペリ
サペリは、マホガニー代替材として海外メーカーでは積極的に活用されています。
サペリの音質はマホガニーに近く、甘くて透明感のある音と言われています。
ストロークではザクザクと刻んでも切れ味があり、オープンコードで鳴らせば爽快感があります。
マホガニーのような豊かで膨らみある響きにはなりませんが、サペリはサペリで使いやすい音質になっています。
単板と合板
トップ材、バック材の木材には単板と合板という区別があります。
- 単板…1枚の木で構成される木材のこと
- 合板…複数枚の木材を重ねて圧着した木材のこと
単板の方が木が響きやすく、鳴りがよいため価格も高めに設定されています。逆に合板は丈夫で安いため、10万円未満のギターに多く使用されています。
最近は環境保護の観点から、各メーカーで圧縮材や合板を積極的に活用する動きがあります。
スケール
スケールとは、ナットからサドルまでの弦の長さのことで、短いタイプから長いタイプまでいろいろあります。基本となるスケールは…
・ロングスケール:640~645mm
・ショートスケール:628~635mm
で、ミニギターになると、さらに短くなってきます。
このスケールの違いは「音色」や「音の伸び(サスティーン)」、「弦の張り具合(テンション)」に関係してきます。
・ロングスケール:しっかりとした音の立ち上がり、音の伸びは短めで弦の張りが強いのでチョーキング時には力が必要です。
・ショートスケール:ゆるい音の立ち上がり、音の伸びは長め、弦の張りはゆるいので、チョーキングはしやすい傾向だと覚えておけばよさそうです。
ひとこと
アコースティックギターは、木の種類、質、構造、塗装、サイズ、弦の種類、弦の太さ、作られてからの年月など、もうきりがないくらいに状態、条件によって音にちがいがでます。人間の個性と同じようにギターの個性も魅力や楽しさのひとつです。
あまりこだわりすぎずに、材料やサイズによる音の特性も大きくとらえて、自分に合ったアコースティックギターと出会って、いい曲、いい演奏ができたらと思っています。
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